「経営リスク削減のためにも、定着率向上のためにも労務リスクを削減したいが、何から手をつければいいかわからない」、「働き方改革関連法、その他労働法の改正に対応できているか不安」という経営者・人事労務担当者の方はまずは「労務監査」で現状を可視化することを推奨いたします。
ハラスメント対策はできていますか?企業が取り組むべき研修とは?
ハラスメントの種類と法的責任
「ハラスメント」とひと口に言っても、その種類はさまざまです。代表的なものは、パワーハラスメント(パワハラ)、セクシャルハラスメント(セクハラ)、マタニティハラスメント(マタハラ)など。最近では、リモートワークの増加による「リモハラ」や、育児・介護と仕事の両立に配慮しない「ケアハラ」といった新たなハラスメントも問題になっています。
こうしたハラスメント行為は、被害者本人の人権を侵害するだけでなく、企業としての法的責任も問われる重大な問題です。職場におけるハラスメント防止措置は「義務」であり、パワハラ防止法(労働施策総合推進法)に基づいて、企業には適切な対応が求められています。万が一、十分な対策を怠っている場合は、損害賠償責任が発生することもあります。
ハラスメントが企業に与える影響
従業員への影響
ハラスメントが発生すると、最も影響を受けるのは従業員です。精神的苦痛や身体的負担から、うつ病などのメンタルヘルス不調を招き、最悪の場合は休職や退職に至ることも。これは本人だけでなく、その周囲の同僚にも悪影響を及ぼします。「あの人の次は自分かもしれない」と職場全体に不安感が広がり、生産性の低下を招くことも珍しくありません。
企業全体への影響
個人の問題で終わらないのが、ハラスメントの怖いところです。従業員のモチベーション低下や離職率の増加による人材流出が進めば、組織のパフォーマンスは大きく低下します。また、SNSや口コミによる企業イメージの悪化、訴訟リスクの増加といった「外部」への影響も無視できません。企業の信頼性は、一度失うと簡単には回復しません。
効果的なハラスメント対策とは?
では、具体的にどんな対策を講じればよいのでしょうか?
効果的なハラスメント対策のポイントは、以下の3つです。
-
社内ルールの整備
ハラスメントに対する企業の姿勢や具体的な禁止事項を明確にし、就業規則や社内規程に反映させます。さらに、相談窓口や通報手続きも整備し、誰でも安心して利用できる体制を作ることが大切です。 -
教育・研修の実施
「知らなかった」「悪気はなかった」で済まされないのがハラスメントです。経営者、管理職、一般社員とそれぞれの立場に合った研修を定期的に実施し、意識を高めましょう。特に、管理職は「見て見ぬふり」が重大な問題につながることを認識し、適切な対応方法を学ぶ必要があります。 -
再発防止策の徹底
万が一、ハラスメントが発生した場合は迅速に調査し、適切な処分や被害者へのフォローを行うことが不可欠です。同時に、組織全体での再発防止策(原因分析・改善)を講じ、再び同じことが起こらないよう対策を強化します。
ハラスメントのない職場環境をつくるために
ハラスメント防止は「法令遵守(コンプライアンス)」のためだけではなく、安心して働ける職場をつくるための“当たり前の取組み”です。従業員が生き生きと働ける環境は、企業の競争力にも直結します。
特に重要なのは、経営者や管理職の意識改革です。トップの意識が変われば、現場は確実に動きます。「ハラスメントは絶対に許さない」という強い姿勢を社内に示し、日々のコミュニケーションや評価制度にも反映させることが求められます。
まとめ
「うちは大丈夫」と思っていませんか?
実際に相談を受けた企業でも「そんなつもりはなかった」という声は少なくありません。しかし、気づかぬうちに「誰かを傷つけている」「職場の空気が悪くなっている」ことは多々あります。
ハラスメント対策は、研修を通じて“正しい知識”と“行動指針”を共有するところから始まります。当事務所では、企業様の状況に合わせたハラスメント防止研修や社内ルールの整備をお手伝いしています。
「社員が安心して働ける職場」を一緒に作っていくために、ぜひ一度ご相談ください。初回相談は無料で承っております。
